【NO.115】クリティカルシンキング ~常識を疑え~

今回は、クリティカルシンキングのお話です。
結構前からビジネスにおいて重要なスキルと言われていたのですが、ここ数年このワードが注目を集め出しました。

注目を集めた理由は、2020年のダボス会議で、今後必要とされるビジネススキルとして2位に選ばれたのが要因と言われています。

(1)複雑な問題解決(Complex Problem Solving)
(2)クリティカルシンキング(Critical Thinking)
(3)創造力(Creativity)

これが2020年のダボス会議で発表された、今後必要とされるビジネススキルのベスト3です。

ダボス会議は、ニュースなどメディアで耳にする機会があるので、ご存知な方も多いと思いますが
正式名称はWorld Economic ForumでWEFと略します。
日本語でいうと「世界経済フォーラム」と言うのですが、毎年スイスのダボスという街で開催され
世界各地から政治家、ビジネスリーダー、学者、ジャーナリストなどが集まり、国際経済や政策、環境問題、テクノロジーの進歩など、世界に影響を及ぼすさまざまなテーマについて議論します。

世界を動かすハイパーエリートたちの会議で、ダボスで行われるから通称ダボス会議といわれています。

このダボス会議の開催時期は、このダボスには一般市民は入れず、招待された人のみが入れて、あらゆる高いビルの屋上からスナイパーが監視しているという、映画のような感じですが、実際に毎年行われている会議です。

このクリティカルシンキング。
日本語で直訳すると「批判的思考」となり「批判」という言葉から、ちょっとマイナスなイメージを持ってしまう人いますが、物事の本質を見極める為には、重要な思考法になります。

簡単にいうと「常識を疑え」ということです。

「常識」という言葉を聞いて、みなさんは常識とは何と思いますか?
・当たり前のこと
・正しいこと
・一般的なこと
・普通のこと
こんな感じではないでしょうか?

「あの人は非常識。」なんていい方があるので、常識は大切なことと思う人が多いと思います。

では、かなり時代をさかのぼってみます。
江戸時代、男性のちょんまげは常識だったと思います。
貧乏だと食い減らしで、子供を売ってました。

明治時代。
ゴミのポイ捨ては当たり前でした。
夏目漱石の三四郎で、空になった弁当の箱を汽車の窓からポイ捨てするシーンがありますが、今なら大問題ですよね。でも当時は常識です。

昭和時代。
口笛吹いて、空き地に行って、勝手に誰かの土地に不法侵入して遊んでました。
道路はガムのカスだらけでしたね。
病院内でも飛行機内でもタバコが吸えました。
部活の練習中は水飲んじゃダメでした。
体罰、当然のものと思ってました。
教育指導の先生に警棒で頭をこづかれたときは、昼間なのに星が見えました。
ジャニーさんの性癖、聞いたことない人いたんですかね?

昭和はリアル世代なので、キリがないですね(笑)
これらは昔の常識の一部の例ですが、現在ならほぼ非常識ですよね。
ちょんまげはOKかな? 一周回って斬新ですね。

まあ、何が言いたいかというと、常識は不動なものではなく、
相対的で文化や時代によって変わることがあるってことです。
もしかしたら常識と思うことは、変わることの方が多いかもしれませんね。
あまり大きく変わらないとしたら、それは良識だと思います。

常識だと思って、当たり前だと思って、考えたこともないことって案外多いものです。

そもそも、これって必要なの?
そもそも、これって何の為?
そもそも、これってどういう意味?

というような、「そもそも論」が重要だと思っています。
これからの時代というか、いつの時代もそうなんですが、時代は指数関数的に変わっていきます。

いち早く、不要な常識に気づき、良識をチョイスしていくことが大切なのかも知れませんね。

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