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令和の時代にビートルズの最後の新曲「Now And Then」を聴いて思うこと

【NO.117】令和の時代にビートルズの最後の新曲「Now And Then」を聴いて思うこと

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この1ヶ月も、ChatGPTの機能の統合や、GPTsの発表。Claude2の日本でのサービス開始。マイクロソフトのCopilotのサービス開始。そして数日前にはOpenAIのサム・アルトマン氏の解任と怒涛の1ヶ月でした。

Copilotは、ちょっと凄すぎな印象でした。わたしはGoogle派というわけではありませんが、Googleのサービスをメインで利用しています。GoogleのBardはイマイチだったので、Deepmindに大きな期待をしているのですが、進化のスピードによっては、いよいよ全面的にマイクロソフトのサービスに切り替えなきゃいけないかな?と考えています。

そして内部クーデターによって、CEOを辞任させられたサム・アルトマン。
アップルのスティーブ・ジョブスを連想した人も少なくないと思います。
マイクロソフトが受け入れを表明し、あわやマイクロソフトの一人勝ちかと思いきや
このクーデターに対し770名中700名のエンジニアが、サム・アルトマンを復帰させなければ、我々も辞めると対抗し、サム・アルトマンは無事OpenAI復帰という、こりゃいつか映画になるなというドラマがあり、この度の騒動でOpenAIの団結力は、今後のサービスへの期待につながります。

1ヶ月で、この進化や変化はちょっと正直疲れました(笑)
現代の1日に受信する情報量は、江戸時代の1年分に値するようです。
なんと平安時代だと一生分の情報が現代では1日で入るそうです。
そりゃ疲れるわけです。

わたしはオイルショックのあった1973年の生まれです。
今年で50歳、老いるショックを経験し、歴史は繰り返されることをこの身で感じております。

そんな中、個人的に1番感慨深かったのはビートルズの最後の新曲「Now And Then」のリリースでした。

まさかこの時代にビートルズの新曲を聴けるとは。。。
ビートルズのデビュー曲は、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「Love Me Do」になりますが、Love Me の意味は直訳すると「わたしを愛して」と分かりやすいですが、では「Do」がつくとどうなるかというとDoはLoveを強調する意味合いになるのでLove Me Doは「わたしを愛して!お願い!」みたいな意味合いになるわけです。

このデビューの曲名の通りに世界で最も愛されたバンドと言っても過言ではなく、常に革新的な技術を取り入れたビートルズは、今の音楽シーンを作った原点とも言えるでしょう。

ビートルズのメンバーといえば
ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターとなるのですが、このバンドのスゴいところのひとつとして、4人中3人であるジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンが世界的な作曲家ということ。

漫画で例えると、手塚治虫と藤子不二雄と赤塚不二夫が一緒に漫画描いてるみたいな感じでしょうか。
あ、藤子不二雄は2人組なので、これだと4人とも描けちゃうことになりますね。

今回の新曲ですが、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが居ない現代でどうやって新曲を出したか。
どうせAIで声色やギターパート作ったんじゃないの?
と思う、反AI派の血の気の多いあなた、ちょっとお待ちください。
AI技術は使っていますが、ちょっと違います。

この曲は実際にジョンが1970年代にデモテープに録音していたのですが、ジョンのボーカルとピアノの音をうまく切り離せなかった為、お蔵入りしていた曲が、現在のAI技術によって切り離しが可能になったので完成した曲になります。

ジョージのギターは、ポールがジョージっぽく弾いているというリスペクトで再現されています。

若いジョンと年老いたポールのハモリはググッと感じるものがありました。

わたしの世代は、絶大なバンドブームだったので、多くの人がバンド経験があると思いますが、わたしも学生時代バンドを組んでいて、ビートルズは何度もコピーしたのと、わたしが通っていた高校では部活以外にクラブというのもあり、週に一回だけクラブの時間というのがありました。

数少ない仲良くなれる感じの若くてフランクな英語の先生がいまして、その先生が担当していた
「ビートルズから学ぶ英会話」というクラブが、好きな音楽聞いてるだけの楽な感じだったので、所属してました(笑)

最初に書いたLove Me Doのくだりは、その先生に教えてもらった内容です。
30数年前にインプットしたものを、初めてアウトプットしました(笑)

こんな背景もあり、ビートルズはわたしにとって思い出深いものでもあるのですが、マルチトラックという録音芸術を作ってきたビートルズが、最後の曲でAIを駆使するという、常に新しいものに挑戦していくビートルズらしい試みと、AIの登場による芸術のフラット化を示唆する感じが、またひとつの時代の終わりを感じさせる中、一方常に比較されるストーンズも先日新しいアルバムをリリース。

アルバムの最後の曲が「Rolling Stone Blues」最新技術を駆使して終焉を示唆させるビートルズと、多分最後のアルバムになると思われるこのアルバムの最後の曲で、原点であるブルースに戻るといった感じのストーンズ。

真逆の感じがとても考え深いと思いました。

Just be hopeful

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