【NO.133】「AI&ロボット時代」10年後に選択幅を持つために、ここ5年は人間は本気になった方が良いかもしれない。

2023年はAI元年ともいわれています。
これは2022年12月にChatGPT 3.5がリリースされ、2023年になってAIが一般的に広く使われ出したからだと思います。

しかし、コンピューター業界では2016年をAI元年と支持する人の方が多いです。
なぜなら、Googleの囲碁AI『AlphaGo』がトッププロ棋士であるイ・セドル氏に勝利したことをきっかけに、人工知能が社会的に広く認知されました。この出来事により、「AI元年」という表現が使われるようになりました。

わたしの肌感覚もありますが、コンピュター業界の話題が一般的に広まったり、技術が普及するまでには
大体10年くらいのギャップがある印象です。

例えば、スマートフォン。
世界初のスマートフォンは1994年に開発されたIBM Simonになりますが
一般的に普及し出したのは2007年のAppleのiPhone発売からになります。

webのSEOという技術。
Googleが1998年に登場してからSEOという技術が注目されましたが
一般の中小企業や個人ブロガーなどがSEOを意識し出したのは2010年代に入った頃でした。

ビデオストリーミング技術。
1990年代からいくつかの企業が発表していましたが
一般的に広まり出したのは、2004年のVimeoから。
2005年の9月にiPhoneの前身とも言えるIPod nanoが発売されて、Youtubeが一気に広まりました。

少し前振りが長かったですが、では2025年は何元年になるかというと
多分ロボット元年になると思っています。

近年ではラスベガスで毎年1月に開催される家電見本市のCES
歴史は古く、1967年から続いています。
今年のCES2025は、あまりパッとしなかった印象ですが
NVIDIAのファン氏が、14社のロボットと登場したシーンはアイアンマンみたいでグッときました(笑)

この14社のうち6社が中国企業というのも話題になりました。

そして驚くとこは、数社のロボットは、この2025年に、すでに企業で働き出しているということ。
未来の技術としてのお披露目ではなく、もう人間と一緒にロボットが働き出していいます。

AIが一般的に広まり、人間に勝てるわけがないと思っている人も多いと思います。
その理由は頭脳というより、手足がある汎用性が人間の強みと思っていた人も少なくないと思います。

しかし、手足の付いた人型ロボットがすでに働き出したのが現実です。

まだ始まったばかりではありますが、私は10年くらいで現在のテスラ車と同じくらいのペースでロボットを見かけるようになるのではと思っています。

ドラえもんが誕生したのは2112年9月3日の設定でした。
ロボットはかなり先の未来と思っていた人は結構いるんじゃないでしょうか?

ネコ型繋がりですが、すかいらーくグループはネコ型配膳ロボットを約1年で3000台導入に成功しています。

人間は少し仕事に対して文句を言いすぎたかも知れないと思う節もあります。
やれ賃金アップだ、やれ休みをよこせ。

人の年収と同程度で導入できる人型ロボット。
バッテリーの交換が簡単なら24時間365日働くわけです。

10年後、経営者が人間の採用と、ロボットの購入のどちらを選ぶかというと、かなりの確率で後者になってくる可能性があります。

人間は、ここ5年かなり本気で取り組んだ方が良いかも知れません。

冒頭でお話しした、Googleの囲碁AI『AlphaGo』がトッププロ棋士であるイ・セドル氏に勝利したことにより
イ・セドル氏は「AIの登場で、死に物狂いで第一人者になっても最高ではないことがわかった。どのみち勝てない存在がある。」と語り引退した。

元々「人間なのにゲーム」をしている分野は、中々こうはならないと思います。
たえば100M走。
機械の方が、そりゃ早いじゃないですか。
だけど生身の人間なのにスゲーってゲームなわけです。

この分野は、機械には負けないと思う分野より
元々、機械でやればそっちの方がすごいけど、人間がやるのに意味があるっていう分野が良いかも知れませんね。

仕事でいうと、上中下のレベルがある時に、AIやロボットではまだ到達できない上級。
AIやロボットでは逆にコスパの合わない下級の仕事は残るかも知れないが、中級は継続が難しく思います。

現在が、中級の場合は上に登るか、下に降りるか。
どちらにせよ覚悟が必要かも知れない。

Just be hopeful.

【NO.132】「deepseekは使いません!」IT専門家が濁さず本音で語る理由。

「deepseekは使いません!」IT専門家が濁さず本音で語る理由。

今日は、ちょっと過激な話をします。

中国発のAI、deepseekについてです。
結論から言うと、私はどんなに安くてもdeepseekを使いません。
プライベートでも、仕事でも、
そして友人やクライアントにも勧めません。

「え?中国嫌いなの?」って思うかもしれませんね。
でも、そうじゃないんです。
中国人の友達もいますし、中華料理も大好き。
今日だって、近所の中国人オーナーの中華料理屋さんで食べてきたばかりなんです。

私がdeepseekを使わないのは、決して「中国が嫌い」だからではありません。
私が日本という国で、この価値観で育った日本人だからなんです。
もし私が中国やロシアで生まれていたら、きっと安いし、便利だし、喜んで使っていたかもしれません。
でも、今の私は日本人で、ITの専門家として、その仕組みや背景を理解しているからこそ、どうしても使う気になれないんです。

「それって、共産主義が嫌いってこと?」と思われるかもしれません。
いいえ、違います。
誤解しないでほしいのですが、私は本来の共産主義の考え方には、一部はむしろ共感しているんです。

「え、どういうこと?」って思いますよね。
ちょっと説明させてください。
右派とか左派って、色々な解釈があると思いますが、私なりに解釈すると、右派は「実力主義」、左派は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という考え方だと思っています。
あくまでこの定義で考えると、極左は共産主義になるわけで、丸っと全て共産主義でをはなく、一部ですが人類の理想の形の一つだと考えています。

でも、今の共産主義を掲げている国は、多くが独裁主義に陥っている。
ニュースで報道されるような人権問題や言論統制を見ると、どうしても「個人の自由や安全は本当に守られるのか」という不安が拭えません。

独裁者だって、もし超有能で、愛にあふれていれば、意外と悪くないのかもしれません。
「この人しかいない!」と思えるようなカリスマ的なリーダーがいれば、国民はきっとリスペクトするでしょう。

でも、現実には、怖い独裁者が多いですよね。
だから、今の状態では「No」なんです。もし、独裁者のいない、理想的な共産主義なら、Welcomですよ。

さて、deepseekの話に戻ります。
私は、中国の優秀なITエンジニアたちは尊敬します。

今回のdeepseekの開発者も、もし話が本当なら、本当にすごい。
NVIDIAの最新GPUが輸出規制されている中で、型落ちのGPUを使って、8億円で最新のLLMを構築したというのは、まさに驚異的です。約75分の1のコストですよ?これは本当にすごいことだと思います。
APIの料金も格安です。
入力トークンがOpenAIの約1/100
出力トークンはOpneAIの約1/27です。

ただ、8億円で構築したというのは本当に正しいのかどうかは、正直なところ分かりません。
中国が発表するGDPや人口だって、正確かどうか疑問視されることがありますよね。
全部を鵜呑みにするのは、ちょっと怖いんです。

でも、本当であればdeepseek R1のおかげで、各国のAIがもっと安価になる可能性が出てきたのは、本当に素晴らしいこと。
この点については、deepseekに感謝したいと思っています。

一方で、「deepseekショック」と言われて、NVIDIAを含むAI関連の株が暴落している騒ぎ。
あれには、正直「ちょっと騒ぎすぎじゃない?」と思っています。
もしNVIDIAより優秀なGPUが開発されたなら、株価が下がるのも分かります。

でも今回は、型落ちのGPUで高性能なLLMを構築した「プロセス」が評価されているわけですよね。
「じゃあ、最新のGPUを使えば、もっとすごいものが作れるのでは?」って考えるのが普通じゃないでしょうか。

私はむしろ、この株価暴落は、deepseekの発表に合わせて、中国の投資家がNVIDIAの株を大量に売り抜けて、市場を操作しただけじゃないかと疑っています。
これはあくまで私の推測ですが、国を挙げてAIに力を入れている中国なら、それくらいのことは普通にやりそうですよね。
これはあくまで私の想像です。

なんか、経済って、もっと知的なものだと思ってたんですが
意外とゴシップと変わらないなって感じることが多いです。

「deepseekショック」なんて、例えるなら、芸能界のゴシップレベル。
中居くんや、フジテレビの話題と同じくらい個人的にはどうでもいいです。

さらに、deepseekがOpenAIのデータを不正入手した疑いがあるという報道もありますね。
OpenAIとMicrosoftが調査しているようですが、もし事実なら困りますし、そうでないなら早く否定してほしいです。

中国の一部の市場では、ブランドコピーなどが横行している面もあるので、可能性はゼロではないと思います。
一人はみんなの為は良いですが、ブランドはみんなの為はNGです。
もし不正入手があったとしたら、OpenAI側のセキュリティにも甘さがあったと言わざるを得ないでしょうね。

色々と話してきましたが、結論は変わりません。
私はdeepseekを使わないし、人にも勧めません。
でも、deepseekが何かを変える可能性も秘めていると思っています。
だから、少し期待もしています。

Just be hopeful.

【NO.131】「アルゴリズムハック」アルゴリズムに支配されない自分の為の情報の取捨選択

「アルゴリズムハック」アルゴリズムに支配されない自分の為の情報の取捨選択

今回は、デジタル格差社会で重要な、アルゴリズムに左右されず、自分らしい情報収集をするための「情報の取捨選択」についてお話しします。

これは、普段から情報収集を意識している人であれば無意識的にすでに行なっていることだと思いますが、一般の人は考えたこともないことが多いと思うので、言語化してみます。

ちなみに、この手の話はGoogleでは御法度なお話しです。
なので、御法度になるくらい大切な話でもあります。

アルゴリズムの仕組み
まず、アルゴリズムの仕組みについて簡単に説明します。
アルゴリズムは、私たちの過去の視聴履歴や検索履歴をもとに、興味がありそうなコンテンツをお勧めしてきます。
一見便利な仕組みですが、必ずしも自分にとって最良の情報とは限りません。

情報の取捨選択の重要性
では、なぜ自分で情報を選び取ることが大切なのか?
それは、アルゴリズムに任せると、自分の視野が狭まってしまうからです。
自分自身の興味や価値観に合った情報を得るためには、主体的に選ぶ力が必要です。

例えば、YouTubeのホーム画面に表示される、おすすめの動画一覧を見て頂き
これをバイアスをなくして、客観的な目で見直します。

少しオーバーに言うと、そのYouTubeのおすすめ動画に、あなたの人間像が出ています。
いかがでしょう?

ゴシップネタばっかりだったり、陰謀論ネタばっかりしないでしょうか?
ゴシップや陰謀論を否定しているわけじゃありません。

それが、あなたの目指す人間像の情報源として理想かどうかというお話しです。
もし、理想の人間像がそこに見えない場合は、デジタルデトックスが必要かもしれません。

アルゴリズムに支配されるのではなく
アルゴリズムハックをしましょう。

YouTubeや他のSNSも、ただの息抜きだよ。
そんなのいちいち気にしてられない。

そう思う人もいるかもしれません。

人間の身体が食べたものでしか形成されないように。
心の形成は、遺伝を除けば、情報や体験でしか形成されません。

食べ物は気にしてるけど、情報は気にしてない。
そんなところないですか?

近年では食べものを注意してる人は多く見受けますが、情報を同じくらい気にしてる人は少ない印象です。

身体が健康でも、心が健康でなければ意味がありません。
自分の理想の人間像と、現在の心の状態のギャップがあればあるほど、人は病みます。

実践的なアドバイス
では、どうすればよいのか?
まず一番簡単なことは、YouTubeの場合は動画タイトルの右側にあるメニューから
「興味なし」や「チャンネルをおすすめに表示しない」を選択することです。

また、FacebookやInstagramでは、社会的なつながりや友達関係を示すために「いいね」を押すことが多い傾向があります。一方で、YouTubeではより個人的な趣味や関心に基づいてコンテンツを消費する傾向があり、そのため「いいね」を押す人が少ない傾向があります。

理想の人間像に近い動画には「いいね」をすることによって、アルゴリズムハックも可能で、より適した情報にたどり着ける可能性があります。

おすすめ表示されたものを見るのではなく、自分で検索するのも大切です。
また、情報源の信頼性を確認するにはGensparkのAIエージェントでのファクトチェックが便利です。

このように、望むもの望まないものを、自分の理想と照らし合わせて選択していくことが大切です。

わたしはタイトルやサムネに「ヤバい」という言葉が入っている場合は、基本ブロックします(笑)

アルゴリズムに影響されずに情報を得るには、広告の影響を受けないことも重要です。
そこでお勧めなのが、YouTube Premium
YouTubeの有料版です。

広告が表示されず、画面ロックしても音声だけ聞けるし、ピクチャーインピクチャーで、YouTubeを見ながらスマホで他の操作も可能。ダウンロードしてオフライン再生も可能です。

広告なしだけでも、有料の意味があるほどストレスフリーです。
無料版が大好きな人も多いですが、多くの無料サービスは、得してるようで損してることも多くあります。

まとめ
アルゴリズムは、仕組みや傾向を理解すれば、とても便利なものです。
なので、アルゴリズムに真剣に向き合い
支配されるのではなく、自らアルゴリズムを育てる意識が大切です。

Just be hopeful