以前は通用したビジネススタイルが通じない。
こんなことを考えたり、目にしたりする機会が増えてるのではないでしょうか。
これらは数年前から起きている経済の変化。
つまり貨幣経済から評価経済への切り替わりから感じられてることかもしれません。
時代と言うものは、パチンと一瞬で切り替わる物ではなく、夜から昼に変わるように、徐々に切り替わるので、いつが正確な切り替え時期というのは未来には設定されるかもしれませんが、この時代の変化のリアルタイムにいる我々としては、現在はその切り替えの最中と表現するしか出来ません。
評価経済をすごく簡単に説明すると、
1000万円の貯蓄を持ってるより、1000万人のフォロワーを持ってる方が価値がある。
と言った感じになります。
20年前に1000万人のフォロワーが1000万円より価値があると言っても、誰も意味が分からなかったと思いますが、現在では「1000万円の貯蓄より、1000万人のフォロワー」と言われれば、多くの人が何となく分かると思います。
例えるなら、ゴミのポイ捨て。
現在の日本では、ほとんどの人がしません。
しかし、夏目漱石の名作である「三四郎」
主人公が上京の汽車の中で食べてた駅弁のゴミを、普通に窓から捨てるシーンが描かれています。
すごく昔は普通だったんでしょうね。こんな事を今やったり、書いたりしたら大炎上です。
つまり、私たちの考えは、常に時代や常識に強くバイアスをかけられていると言うことになります。
「インフルエンサー」と言う言葉。ブログが流行り出した時代から使われ出した言葉ですが、普及しだしたのはtwitterやfacebookなどが日本に上陸した2008年頃からで、今では日常的に耳にする言葉となりました。
テレビ一強だった時代から、一般人でも影響力の持てる時代に変化したことにより、貨幣経済から評価経済への切り替わりが始まったのだと思います。
・Amazonで物を買う際に、広告でよく見かける商品より、レビューの良い商品を買った経験があります。
・Youtuberがおすすめしてる商品を買った経験があります。
・ブログで紹介されてる商品を買った経験があります。
これらは評価経済での一つの現象だと思うのですが、これらのSNS等の効果が実証されると、以下のようなことも増えてきました。
・Amazonで偽のレビューが横行する。
・Youtuberが案件をふせて、商品を勧める。
・利益率の高いアフェリエイトをブログに掲載する。
一般人に様々なチャンスが訪れた評価経済にも思えますが、評価経済も良いことばかりではありません。
日常的に様々な情報を受信する現在では、自身のフィルターを磨くことが非常に重要になってきます。
このフィルターがザルのように目が荒いと、えらい目にあいます(笑)
この現在の評価経済で気をつけなければいけないことは
人は無意識にメディアの情報とセットで、価値判断も受け取ってることです。
これは貨幣経済の時代でも重要な点だったと思うのですが、評価経済の時代ではより気をつけたほうが良い点だと思います。
情報は重要です。
でも、価値判断は上手にフィルターにかけた方が良いです。
上手にフィルターをかけないと、人の価値判断が、あたかも自分の価値判断のように入り込み、一貫性の無い思考になります。
解っているような発言だけど、なんとなく表面だけっぽい。
解っているような発言だけど、行動が伴っていない。
こんな印象を持たれてしまいがちです。
情報は価値判断とセットで入ってくる。
これを意識するだけで、かなり良い方向に変わると思いますし
フィルターを磨けば、中々便利で楽しい時代だと思います。
Just be hopeful