最近、良く耳にするワード「デジタルシフト」と「パラダイムシフト」。
職業柄、これらの相談は非常によく受けます。
「デジタルシフトは起きますか?」
「パラダイムシフト起きますよね?」
断言出来ます。
この日本において、デジタルシフトもパラダイムシフトも起きない。
何故なら、これらは起きるものではなく、起こすものだから。
「起きますか?」と聞いてくる人は、完全に他力本願で、待ってれば勝手に会社が、勝手に日本が変わると思っています。待ってもなるわけないです。
一般人が流行のワードを耳にするようになる頃には、先行者は既にそこで利益を出しているし、もうとっくに次の時代に目を向けているもので、時代の最先端のワードではなく、先行者達が投資金を回収してる時期です。
もちろんその先行者達はGAFA+Mであり、日本の上場企業が束になってかかっても勝てない相手。
10年、20年経てば、デジタルシフトともパラダイムシフトとも今の時代から見れば言えるでしょう。
しかしそれは進化したのではなく、デジタルシフト、パラダイムシフトしていたところが生き残っただけである。
誰もが目にしたことのあるであろうこの画像。
現在の人類、ホモサピエンスがネアデルタール人から進化したと思ってる、元は猿だと思ってる。
あの図は、ただの地球を支配して来た種族の順番に過ぎない。
あれが進化の過程なら動物園の猿は待ってれば徐々に人間っぽくなるし、猿が残ってること自体が話の辻褄が合わない。
つまり何が言いたいかと言うと、現在の企業や日本が自然とデジタルシフトやパラダイムシフトが起きることは物理的にありえないのである。
下の図は、日本企業の職業別就業者数(平成30年)の割合。
この中でも、今現在ですぐにデジタルシフトしやすい業種は事務従事者19.7%と専門的・技術的職業従事者17.0%の合わせて36.7%となる。
この合計も全てシフトする訳ではなく、世の中には78:22の法則があるので、それで予測すると8%程となる。
実際はこの8%程度しかすぐにデジタルシフト出来ない。
つまり92%は変わらない。
この8%に入るか、またはこのパーセンテージを引き上げるかは一人ひとりの思考と行動次第。
余談ですが、有名な言葉。
“最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。”
じつはこれはダーウィンの言葉ではないし、彼の考えでさえない。科学史家の調査によれば、これは元々1960年代に米国の経営学者レオン・メギンソンがダーウィンの考えを独自に解釈して論文中に記した言葉であり、それを他者が引用を重ねるうち少しずつ変化して、最後にダーウィンの言葉として誤って伝えられるに至ったものである。
Just be hopeful