【NO.132】「deepseekは使いません!」IT専門家が濁さず本音で語る理由。

「deepseekは使いません!」IT専門家が濁さず本音で語る理由。

今日は、ちょっと過激な話をします。

中国発のAI、deepseekについてです。
結論から言うと、私はどんなに安くてもdeepseekを使いません。
プライベートでも、仕事でも、
そして友人やクライアントにも勧めません。

「え?中国嫌いなの?」って思うかもしれませんね。
でも、そうじゃないんです。
中国人の友達もいますし、中華料理も大好き。
今日だって、近所の中国人オーナーの中華料理屋さんで食べてきたばかりなんです。

私がdeepseekを使わないのは、決して「中国が嫌い」だからではありません。
私が日本という国で、この価値観で育った日本人だからなんです。
もし私が中国やロシアで生まれていたら、きっと安いし、便利だし、喜んで使っていたかもしれません。
でも、今の私は日本人で、ITの専門家として、その仕組みや背景を理解しているからこそ、どうしても使う気になれないんです。

「それって、共産主義が嫌いってこと?」と思われるかもしれません。
いいえ、違います。
誤解しないでほしいのですが、私は本来の共産主義の考え方には、一部はむしろ共感しているんです。

「え、どういうこと?」って思いますよね。
ちょっと説明させてください。
右派とか左派って、色々な解釈があると思いますが、私なりに解釈すると、右派は「実力主義」、左派は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という考え方だと思っています。
あくまでこの定義で考えると、極左は共産主義になるわけで、丸っと全て共産主義でをはなく、一部ですが人類の理想の形の一つだと考えています。

でも、今の共産主義を掲げている国は、多くが独裁主義に陥っている。
ニュースで報道されるような人権問題や言論統制を見ると、どうしても「個人の自由や安全は本当に守られるのか」という不安が拭えません。

独裁者だって、もし超有能で、愛にあふれていれば、意外と悪くないのかもしれません。
「この人しかいない!」と思えるようなカリスマ的なリーダーがいれば、国民はきっとリスペクトするでしょう。

でも、現実には、怖い独裁者が多いですよね。
だから、今の状態では「No」なんです。もし、独裁者のいない、理想的な共産主義なら、Welcomですよ。

さて、deepseekの話に戻ります。
私は、中国の優秀なITエンジニアたちは尊敬します。

今回のdeepseekの開発者も、もし話が本当なら、本当にすごい。
NVIDIAの最新GPUが輸出規制されている中で、型落ちのGPUを使って、8億円で最新のLLMを構築したというのは、まさに驚異的です。約75分の1のコストですよ?これは本当にすごいことだと思います。
APIの料金も格安です。
入力トークンがOpenAIの約1/100
出力トークンはOpneAIの約1/27です。

ただ、8億円で構築したというのは本当に正しいのかどうかは、正直なところ分かりません。
中国が発表するGDPや人口だって、正確かどうか疑問視されることがありますよね。
全部を鵜呑みにするのは、ちょっと怖いんです。

でも、本当であればdeepseek R1のおかげで、各国のAIがもっと安価になる可能性が出てきたのは、本当に素晴らしいこと。
この点については、deepseekに感謝したいと思っています。

一方で、「deepseekショック」と言われて、NVIDIAを含むAI関連の株が暴落している騒ぎ。
あれには、正直「ちょっと騒ぎすぎじゃない?」と思っています。
もしNVIDIAより優秀なGPUが開発されたなら、株価が下がるのも分かります。

でも今回は、型落ちのGPUで高性能なLLMを構築した「プロセス」が評価されているわけですよね。
「じゃあ、最新のGPUを使えば、もっとすごいものが作れるのでは?」って考えるのが普通じゃないでしょうか。

私はむしろ、この株価暴落は、deepseekの発表に合わせて、中国の投資家がNVIDIAの株を大量に売り抜けて、市場を操作しただけじゃないかと疑っています。
これはあくまで私の推測ですが、国を挙げてAIに力を入れている中国なら、それくらいのことは普通にやりそうですよね。
これはあくまで私の想像です。

なんか、経済って、もっと知的なものだと思ってたんですが
意外とゴシップと変わらないなって感じることが多いです。

「deepseekショック」なんて、例えるなら、芸能界のゴシップレベル。
中居くんや、フジテレビの話題と同じくらい個人的にはどうでもいいです。

さらに、deepseekがOpenAIのデータを不正入手した疑いがあるという報道もありますね。
OpenAIとMicrosoftが調査しているようですが、もし事実なら困りますし、そうでないなら早く否定してほしいです。

中国の一部の市場では、ブランドコピーなどが横行している面もあるので、可能性はゼロではないと思います。
一人はみんなの為は良いですが、ブランドはみんなの為はNGです。
もし不正入手があったとしたら、OpenAI側のセキュリティにも甘さがあったと言わざるを得ないでしょうね。

色々と話してきましたが、結論は変わりません。
私はdeepseekを使わないし、人にも勧めません。
でも、deepseekが何かを変える可能性も秘めていると思っています。
だから、少し期待もしています。

Just be hopeful.

【NO.131】「アルゴリズムハック」アルゴリズムに支配されない自分の為の情報の取捨選択

「アルゴリズムハック」アルゴリズムに支配されない自分の為の情報の取捨選択

今回は、デジタル格差社会で重要な、アルゴリズムに左右されず、自分らしい情報収集をするための「情報の取捨選択」についてお話しします。

これは、普段から情報収集を意識している人であれば無意識的にすでに行なっていることだと思いますが、一般の人は考えたこともないことが多いと思うので、言語化してみます。

ちなみに、この手の話はGoogleでは御法度なお話しです。
なので、御法度になるくらい大切な話でもあります。

アルゴリズムの仕組み
まず、アルゴリズムの仕組みについて簡単に説明します。
アルゴリズムは、私たちの過去の視聴履歴や検索履歴をもとに、興味がありそうなコンテンツをお勧めしてきます。
一見便利な仕組みですが、必ずしも自分にとって最良の情報とは限りません。

情報の取捨選択の重要性
では、なぜ自分で情報を選び取ることが大切なのか?
それは、アルゴリズムに任せると、自分の視野が狭まってしまうからです。
自分自身の興味や価値観に合った情報を得るためには、主体的に選ぶ力が必要です。

例えば、YouTubeのホーム画面に表示される、おすすめの動画一覧を見て頂き
これをバイアスをなくして、客観的な目で見直します。

少しオーバーに言うと、そのYouTubeのおすすめ動画に、あなたの人間像が出ています。
いかがでしょう?

ゴシップネタばっかりだったり、陰謀論ネタばっかりしないでしょうか?
ゴシップや陰謀論を否定しているわけじゃありません。

それが、あなたの目指す人間像の情報源として理想かどうかというお話しです。
もし、理想の人間像がそこに見えない場合は、デジタルデトックスが必要かもしれません。

アルゴリズムに支配されるのではなく
アルゴリズムハックをしましょう。

YouTubeや他のSNSも、ただの息抜きだよ。
そんなのいちいち気にしてられない。

そう思う人もいるかもしれません。

人間の身体が食べたものでしか形成されないように。
心の形成は、遺伝を除けば、情報や体験でしか形成されません。

食べ物は気にしてるけど、情報は気にしてない。
そんなところないですか?

近年では食べものを注意してる人は多く見受けますが、情報を同じくらい気にしてる人は少ない印象です。

身体が健康でも、心が健康でなければ意味がありません。
自分の理想の人間像と、現在の心の状態のギャップがあればあるほど、人は病みます。

実践的なアドバイス
では、どうすればよいのか?
まず一番簡単なことは、YouTubeの場合は動画タイトルの右側にあるメニューから
「興味なし」や「チャンネルをおすすめに表示しない」を選択することです。

また、FacebookやInstagramでは、社会的なつながりや友達関係を示すために「いいね」を押すことが多い傾向があります。一方で、YouTubeではより個人的な趣味や関心に基づいてコンテンツを消費する傾向があり、そのため「いいね」を押す人が少ない傾向があります。

理想の人間像に近い動画には「いいね」をすることによって、アルゴリズムハックも可能で、より適した情報にたどり着ける可能性があります。

おすすめ表示されたものを見るのではなく、自分で検索するのも大切です。
また、情報源の信頼性を確認するにはGensparkのAIエージェントでのファクトチェックが便利です。

このように、望むもの望まないものを、自分の理想と照らし合わせて選択していくことが大切です。

わたしはタイトルやサムネに「ヤバい」という言葉が入っている場合は、基本ブロックします(笑)

アルゴリズムに影響されずに情報を得るには、広告の影響を受けないことも重要です。
そこでお勧めなのが、YouTube Premium
YouTubeの有料版です。

広告が表示されず、画面ロックしても音声だけ聞けるし、ピクチャーインピクチャーで、YouTubeを見ながらスマホで他の操作も可能。ダウンロードしてオフライン再生も可能です。

広告なしだけでも、有料の意味があるほどストレスフリーです。
無料版が大好きな人も多いですが、多くの無料サービスは、得してるようで損してることも多くあります。

まとめ
アルゴリズムは、仕組みや傾向を理解すれば、とても便利なものです。
なので、アルゴリズムに真剣に向き合い
支配されるのではなく、自らアルゴリズムを育てる意識が大切です。

Just be hopeful

【NO.130】2025年はAIによって明治維新以上の変化が起こる

【NO.130】2025年はAIによって明治維新以上の変化が起こる

先日、OpenAIのo1がIQ133を出したそうです。
つまり人類の上位1.4%に既に入ったと言うこと。

OpenAIでは、先週までの12日間毎日新しいサービスの発表をするイベントをしていたのですが
初日にo1の正規版とo1 Proを発表&リリースし、12日目の最終日にはo3の発表をしました。
まだ発表のみでリリースは来年1月に、まずはo3 miniからになるのですが、12日間で01からo3というのは、それだけ今の時代の流れの速さを表現していて面白いイベントでした。

AGIに世界一律の定義というものはありませんが、米国にARC AGIというNPOがありまして、そこが定義するテストで100%に行けばAGIと発表しても良いのではという感じのものがあります。
今回のo3は、このARC AGIのテストで87.5%をベンチマークしました。
ほぼAGIですね。

では、ここ最近発表されたものと来年期待しているものをご紹介させて頂きます。

冒頭でOpenAIの話をしましたが、わたしが一番関心を持ったのは、Googleです。
とにかくたくさんの発表があり、全てはお伝えできませんが、特にインパクトの大きかったのは5つ。

1つ目は、スタンフォード大学とGoogleDeepMindが共同開発した「人格コピーAI」です。
2時間のインタビューで、その人間の意思決定を85%の精度で再現できるというもの。
これは興味深い。
倫理的な問題はあるとして、今後は偉人がAIの中で生き続けることが可能になるわけです。
これは古代永劫にわたって追い求められている不老不死に近いものになります。

スティーブ・ジョブスや松下幸之助のような偉大な創業者にいつでも後継者は相談できる感じに近いと思います。
もちろん現在では亡くなっている方のコピーは無理ですが、将来的には出来そうな気がします。

2つ目は、Googleが発表した新量子チップの「Willow」
このチップは、従来のスーパーコンピューターが10の25乗年かかる計算をわずか5分で解く能力を持ちます。
この技術は、医療の分野では人類に計り知れないメリットをもたらすと思いますが、不安要素もあります。
ブロックチェーン技術や、金融などは、このチップの前では赤子同然です。
さぁ、どう経済は対応していくのか興味深いです。

3つ目は、「Ray-Ban Meta」のスマートグラスです。
これは既に米国、カナダ、英国で販売はされているのですが、日本ではカメラ機能に関する法律が厳しいので未発売です。このスマートグラスが先日のアップデートでリアルタイム翻訳が可能になりました。
もう日常会話レベルであれば、外国語を学ぶ必要はありません。
数年でビジネスレベルも不要になると思います。

もちろん外国語を話せる必要もありません、相手もスマートグラスをかけているので。

4つ目は、またGoogleです。
「Android XR」 これは、Googleが開発した拡張現実(XR)向けのOSで
VRグラスと、スマートグラスに搭載されます。

長年止まっていたGoogleのスマートグラスがまた動き始めした。
スマートグラスに関しては、まだ写真すら発表されていませんが、近年の発売が期待できます。
これは出たら即買いします(笑)

5つ目は、来年発売予定の家庭用ロボットの「1X」です。


発表は数ヶ月前にあったロボットですが、2025年はいよいよこれが市場に出てくるわけです。
価格が200万円台という話もあります。

まずは家庭用で、のちにビジネス用に展開するようです。
いやぁ〜早く見てみたいです。
ビジネス用出たら、多分買います。

最後に、GoogleのNotebookLMは使ったほうがいいです。
社会人はもちろん、学生も。

AIが使えなくても、理解してなくても
既存のビジネスは10年は行ける分野はあると思います。
でも、20年は無理です。

レジスタンスになるのもありですが、そしたら今やることは
無人島買って、インフラ整えて、農業始めることです。

大切なのは、AIは現時点で最低の状態ということ。
テクノロジーというものは、経済の株価のように上がったり下がったりしない。
停滞の時期があったとしても、下りはしない。
上がる一方ということ。

今、我々が直面しているのは明治維新以上の変化です。

明治維新も、ある日突然みんなが、ちょんまげ切ってシルクハットを被った訳でも
着物脱いで、スーツ着たわけでも、馬降りて車乗ったわけでも、刀を置いてビジネスバッグに切り替えたわけでもありません。

数十年かけて、江戸時代から近代になったのですが、今はスピードが違います。
OpenAIのo1リリースから12日後にo3が発表される時代です。

AGIの夜明けぜよ。



Just be hopeful