今年も残すところあとわずかとなりました。
みなさま本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。
みなさまにとって今年はいかがな年でしたでしょうか?
インターネット業界の今年を振り返ると、今年はずいぶんとセキュリティー問題で振り回される一年でした。
一番大問題だったのがSSLの虚弱性です。
一般の方はあまり耳にしない言葉だと思いますが、実はインターネット利用者であればほとんどの方が知らずと利用されている通信の暗号化の技術です。
例えばネットショッピング。
クレジットカード情報などを入力しても暗号化されているので安心ですというのが前提でした。しかし今年発見されたSSLの虚弱性は、今まで暗号化されているから安心とされていたものが実は安全ではなかったと言う問題です。
これには本当に驚かされました。
安全だと思っていたものが実は個人情報が抜き放題の状態が何年間も続いていたということです。
現段階ではその問題は解決されたとしていますが、実際の所はわかりません。。。
また、個人情報問題で話題になったのはベネッセの情報流出ではないでしょうか。
個人情報が流失したとされる顧客には500円分の金券が送られ、ネットなどで
「うちの個人情報はこんなに安いのか!?」
とあらゆるところで炎上していました。
ネットのプロなら誰もが言うと思います。
「はい、そんなに安いです。いや、むしろ500円は高額です。」
こんなに安いのか!?と言われてる方に限らず、ほとんどの方が個人情報の相場をご存知ないと思います。
ベネッセの流出では実際のところはわかりませんが、流出したのは氏名、住所、生年月日、電話番号等で、クレジットカードの情報は流出していないとの公表でした。
現在のクレジットカードの情報の価格相場は
VISA/Masterカード(US)4ドル(約480円)
アメリカンエクスプレス(US)7ドル(約830円)
です。
実は重要なクレジットカードの情報ですらこんなに安い価格で売買がされているのです。
この相場から考えると実際は氏名、住所、生年月日、電話番号で500円の金券ではかなり高額ではあるのですが、被害者の方の怒られる気持ちもわかります。。。
また、話題になったのがLINEの乗っ取りです。
大きな問題になり予想以上にLINEの早い対応で沈静化されましたが、先日LINEが発表した決済システムのリリースも控えていたので必死に対応したのであろうと思われます。
現在の技術では4桁のパスワードは約3秒で解読されます。
いろいろ便利になりましたが、セキュリティーの知識がないままに誰もがパソコンやスマホを利用する現代社会ではこの手の問題はさらに拡大していくでしょう。
年末年始でお出かけになる方も多いと思います。
ぜひ気をつけて頂きたいが、フリーのWi-Fiです。
スマホの設定によってはフリーのWi-Fiがあれば自動的に接続されるようになってる方も少なくありません。
実はあれ情報が抜き放題の場合もあるんです。
街中には情報を抜くために設置してあるフリーWi-Fiも多く存在します。
これにはお気をつけください。
フリーWi-Fiと、SNSでの見知らぬ可愛い子からの友達申請はトラップです(笑)
それではみなさま良いお年をお迎えください。