SONYがPC事業のVAIOを売却したのも記憶に新しい状態ですが、とにかくパソコンが売れていません。
2012年には11年ぶりに出荷台数が前年割れし、Windows98の発売以来、家電業界の広告を賑わしていたパソコンも大きな歴史の節目にきたようです。
米調査会社のガートーナーは、2017年にはタブレットの出荷台数がノートPCとデスクトップPCの合計出荷を上回る予想を発表致しました。
企業にはしばらくパソコンは残ると思いますが、一般家庭からパソコンが無くなるのは、それ程時間はかからないと思います。
元々、パソコンはデスクトップPCよりノートPCの方が売れておりました。ノートPCはデスクトップPCと比べ、同価格であれば性能の落ちる物が多いですが、やはり省スペースで移動性が優れているノートPCの需要の方がありました。
そのノートPCより価格も安く、動作のスムーズなタブレットが出れば需要がそちらに流れるのは当然のことですよね。
そして、もちろんスマートフォンの出荷台数はフィーチャーフォン(ガラケー)の比ではありません。
数年前「スマホ対応」と言う言葉がありました、私たちの業界で今この言葉を言うと鼻で笑われてしまいます。
なぜなら、今の時代は完全に「スマホファースト」だからです。
つまりスマホやタブレット最優先ということです。
ホームページの閲覧者がスマホかタブレットが多数をしめる現在では、もっとも重要な対応です。
スマホ対応の時代にはPC用のWebと、スマホ用のWebの2種類を作り、アクセスした端末によって自動的に振り分ける対応をしておりましたが、タブレットの成長と共にPC、スマホ、タブレット用の3種類のWebを制作するのはコストやスピード面でも適していない為、スマホファーストの現在ではアクセスした端末によって表示方法が自動的に変動するレスポンシブデザインと言うWeb制作方法が主流になりました。
このレスポンシブデザインは一つのWebをつくるだけで3つの異なる端末に対応出来る為、コストやスピード面で大変優れていて、今後数年の主流となるのは間違いありません。
我々の業界では、このスマホファーストは今後約10年は続くと言われていますが、その先は既に始まっていて、次はウェアラブルデバイスの時代で、最先端の技術者は既にスマホには目も触れずにウェアラブルデバイスの開発にすべてを注いでいます。
一般の企業にこのウェアラブルデバイスの対応はまだまだ必要ありませんが、スマホファーストのへの取り組みは、早急な判断が必要な時期に入りました。
これは未来の話ではなく、既に存在する技術で、後は普及させるだけの段階です。