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【No.69】SDGSについて

【No.69】SDGsについて

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最近、つくば市を走るバスにSDGsのスッテカーが貼ってあったり
ネットや書物でもSDGs関連のものが多く取り扱われています。
目にする機会も今後多くなると思いますので、簡単にまとめてみました。

IT系の新しいサービスだとか、会社名や団体名だと思われてる方も少なくないようですが、SDGsとは国連で決まった世界の目標になります。

最近決まったものではなく、実は2015年の国連サミットで採択された目標です。

SDGs(エスティージーズ)とは
Sustainable Development Goalsの略になります。
日本語で訳すと「持続可能な開発目標」となりますが、イマイチピンと来ません。

簡単に言うと、世界をより良いものにするために、2030年までに17の目標を世界で達成しようとするものです。

豊かな日本で生活していると17の目標を見てもパッとしない人も多いと思いますが、細分化することにより、色々自分にも関係することや、ビジネスの方向性として理解しておいた方が良いことも多々あるかと思います。

今後10年、世界はこの流れに進んで行くと思われますので、ご参考までに。

1)貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

2)飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食糧の安全確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

3)すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢の全ての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

4)質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

5)ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

6)安全な水とトイレを世界中に
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

8)働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

9)産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

10)人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を提正する

11)住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする

12)つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する

13)気象変動に具体的な対策を
気象変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

14)海の豊かさを守ろう
海洋と海洋物資を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

15)陸の豊かさを守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対策、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

16)平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和と包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構成する

17)パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

以上が17の目標になり、その中で169のターゲットから構成されているようです。

では、現在この17の目標うち、日本ではどのくらい達成出来ているかと言うと

×  1)貧困をなくそう
△ 2)飢餓をゼロに
△ 3)すべての人に健康と福祉を
◯ 4)質の高い教育をみんなに
×  5)ジェンダー平等を実現しよう
◯ 6)安全な水とトイレを世界中に
×  7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
△ 8)働きがいも経済成長も
◯ 9)産業と技術革新の基盤をつくろう
△ 10)人や国の不平等をなくそう
△ 11)住み続けられるまちづくりを
△ 12)つくる責任 つかう責任
×  13)気象変動に具体的な対策を
×  14)海の豊かさを守ろう
×  15)陸の豊かさを守ろう
×  16)平和と公正をすべての人に
×  17)パートナーシップで目標を達成しよう

となるようです。

ちなみに、このSDGsには前身となるMDGsというのがありまして、1990年を基準年とし、2015年に達成期限を迎えました。

MDGsでは以下の8つの目標を掲げておりました。
1)極度の貧困と飢餓の撲滅
2)初等教育の完全普及の達成
3)ジェンダー平等推進と女性の地位向上
4)乳幼児死亡率の削減
5)妊産婦の健康の改善
6)HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
7)環境の持続可能性確保
8)開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

MDGsは先進国による発展途上国の支援を中心とする内容でした、すべての項目で改善は見られたものの、目標とする数値には達成出来なかったようです。

MDGsは目標は達成出来なかったとしても、過去を振り返るとこの8つの目標のことを知らなくても、なんとなく話題に上がっていた、なんとなく世界がその方向に流れていたと、今思えば感じる方も多いと思います。

今回のSDGsは、前身であるMDGsの失敗点を反省し、目標に取り掛かって行くと思いますので、2030年になったときに、MDGsの時よりも流れは強かったなと感じることでしょう。

世界目標ですので、本来は我々個人一人ひとりが意識することが大切ではありますが、実際は難しい事や、無関心なこともあるかと思います。

ただ、ビジネスライク的な考えをすれば、世界の流れは知っておいた方が良いと思いますし、出来ることは積極に的に取り組んでいけると良いと思います。

SDGsのSであるSustainable
「持続可能な」は色々なものに対し非常に大切なものだと思います。

勉強も仕事も健康も、その時だけ頑張るのでは意味がありません。
大切なのは持続すること。

ダイエットもそうですね(笑)

Just be hopeful.

Takuya Matsumoto

[1994-2002]
ITベンチャーの幹部として、8年間で数名の企業を500名以上の企業に成長させることに貢献。95年より独学でwebデザインを学ぶ。

[2002-2023]
米国法人のwebデザイン会社のCEOを務め数々の賞を受賞。

[2023〜]
AI事業開始に伴い、つくば市を拠点として株式会社RESONIXを起業。

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