約4万人。
これは近年GAFAMなどの米大手テックでリストラされた人数です。
「ついにAIが人間の仕事を奪い出した。」
という人もいますが、これはAIによる失業という単純な話しではなく
AIリストラは、戦略的なリストラを正当化する「大義名分」として機能している点が強い。
先の約4万人はGAFAMなどの数字であり
広く米テクノロジー業界で見ると、2022-2024年の間に40万人以上のリストラが行われている現状。
(参照:Layoffs.fyi)
表向きは、「AIによる効率化」という大義名分ではあるが
実質的には、金利の上昇、インフレ、そして世界的なマクロ経済環境の悪化も、人員削減の大きな要因として挙げられている。
しかし、多くのテック企業が「成長志向」から「効率志向」へと戦力を移しているのは事実で
単なる一時的なコスト削減に留まらず、低業績者をターゲットにした人員削減を行うことで、より筋肉質で効率的な組織づくりを目指しているのも事実。
GAFAMなんて特に、元々筋肉質のエリート集団なのに
さらなるバッキバキの筋肉質集団を目指しているようです。
みなさんは、このような米テック業界のAIリストラのニュースを見てどう思いますか?
「なんだ、AIリストラは、ただの大義名分なんだ!」
そう思われますか?
しかし、本当にそうでしょうか?
わたしは流れてくる情報を素直に受け取れるピュアさを失っているので
そうは思えず、うがった見方をします(笑)
まず、「大義名分」と発しているのはGAFAM側ではなくメディア側です。
メディアの論調には“自分たちもAIに仕事を奪われるかもしれない”というホワイトカラー的な不安が滲んでいるようにも見えます。
GAFAM側は「将来のAIによる人員削減を予測しての調整」のような感じのことを言っています。
(Appleだけは、プロジェクトの中止を要因と説明)
現在はAIの時代、次にAGIの時代、その先にASIの時代。
このロードマップを描き、実際に道を作っているのはテック側であり、つまりプレイヤー。
メディア側は、出来た道を歩くユーザーです。
GAFAMなどは、数年以内のAGIの実現へのかなりの手応えを感じているのではと思う。
なぜなら、企業経営で最も過酷とも言えるリストラのアクションを起こしているから。
「大義名分」と言ってるだけとは次元が違う。
わたしは、ASIにはユートピア的な印象を持っているが
その手前のAGIには、ディストピア的な印象を持っている。
現代社会の豊かさに到達した先進国の行く先に待っているのは、少子高齢化しかない。
その世界で、絶対的に必要なのがASIであり、その為AGIを通過することは致し方ないことでもある。
AGIとASIの期間は、短ければ短いほど理想であり
以前「AI2027」を紹介した動画で、この期間が9ヶ月というシナリオには希望を感じます。
AGI(人工汎用知能)は、人類と同等レベルを意味する。
この時代について、多くの人やAIと議論をしてきたが
「その時人類に何が出来るか?」の問いの答えは決まって
「人類は、もっとクリエイエイティブなことに…」的な答えになる。
現在のAIですら、かなりクリエイティブなことが可能なのに、AGIに到達し、AGI以上にクリエイティブな仕事など
人類総アンディ・ウォーホルにでもならんと無理な気がする。
そもそも、どれだけの人がクリエイティブな仕事を望む?
似たような単純作業の繰り返しを、望む人の方が多いのが現状だと思う。
これがわたしがAGIにディストピア的な印象を持っている所以である。
AGI時代に「価値の上がる人」
・複雑なコミュニケーション力
・高度な交渉力
・創造的なアイデア創出
・クリティカルシンキング
・共感力
つまり、これが出来なければ「価値の下がる人」になるわけで
こんなん全部出来たらGAFAMに入っとるって感じです(笑)
AIリストラの動き
この動きは、いずれ日本企業や私たちの働き方にも波及してくる。
果たして“対岸の火事”で済ませていいのだろうか?
未来は完璧には予測できない。
しかし、自分の価値を問い続け、変化を受け入れる力があれば、きっと道は開けると思っています。
Just be hopeful.
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