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WordPress 7.0延期の決断、リアルタイム共同編集機能の安定性を優先

WordPressの次期メジャーリリース、バージョン7.0の公開が延期されました。当初4月9日にWordCamp Asiaで予定されていたリリースが、リアルタイム共同編集機能の安定性を確保するために延期が発表されました。WordPressプロジェクトリーダーのMatt Mullenweg氏は「極度の安定性」を目指すとし、リアルタイム共同編集(RTC)機能を正しく動作させるために、より長い事前リリース期間が必要と判断したことを明かしています。

4月22日に発表された修正スケジュールでは、WordPress 7.0の正式版は5月20日にリリース予定となっています。このスケジュール調整により、4月17日まで追加のプレリリース版が一時停止され、リリースチームとプロジェクトリーダーシップが新しい適切なスケジュールを策定する時間が確保されました。

延期の主な理由は、リアルタイム共同編集機能が新たなデータベーステーブルを導入し、WordPressの編集セッション処理方法を変更すること、そして共同編集中に永続的な投稿キャッシュが無効化されるパフォーマンス問題にあります。これは単なるバグ修正の延期ではなく、複数の人が同時に同じ投稿を編集する際のWordPressのデータ保存方法に関する根本的な設計の見直しです。

WordPress 7.0で導入予定のリアルタイム共同編集機能では、複数のユーザーが同じ投稿を同時に編集でき、変更がリアルタイムで同期されます。実装にはコンフリクトフリーのデータマージにYjsを使用し、デフォルトでHTTPポーリング同期プロバイダーが採用されています。この機能により、従来の投稿ロック機能が変更され、2番目の編集者が投稿を開いても投稿がロックされず、両方の編集者がお互いの変更をライブで確認できるようになります。

現在のアーキテクチャーは、特別なwp_sync_storageという内部投稿タイプのpost_metaを介して同期データを永続的に保存していますが、この手法ではユーザーがエディタを開いている間、WordPressの永続的な投稿クエリキャッシュが無効化されてしまいます。修正案では、共同作業データ専用のデータベーステーブルの導入が検討されています。これはWordPressコアに新しいテーブルを追加することは10年に1度あるかどうかの大きな変更であり、慎重な検討が求められています。

制作現場にとって重要なのは、クライアントサイトを管理する場合の互換性への影響です。リアルタイム共同編集機能により投稿ロックの動作が変わり、ビューポートベースのブロック表示機能が新たなコンテンツ制御層を追加します。WordPress 7.0のテストはステージング環境での実施が推奨され、本番サイトでは5月20日の安定版リリースまで待つことが重要です。

[1994-2002]
ITベンチャーの幹部として、8年間で数名の企業を500名以上の企業に成長させることに貢献。95年より独学でwebデザインを学ぶ。

[2002-2023]
米国法人のwebデザイン会社のCEOを務め数々の賞を受賞。

[2023〜]
AI事業開始に伴い、つくば市を拠点として株式会社RESONIXを起業。