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【No.73】AI時代に職を失わない為に、身に付けておきたい考え方。

【No.73】AI時代に職を失わない為に、身に付けておきたい考え方。

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まだ完全ではないですが、既にAI時代は始まっています。
最近ではよく「AIの発達で消える仕事50」といったような情報を目にします。

このような情報を見ると悲観的になる人も少なくありません。
あぁ、AIに仕事が奪われるのかぁ、おれの将来どうなるんだろう。。。と

まずここが最初の間違いです。
時代によって人間がAIに仕事を奪われるのではなく、
時代によって人間に求められるスキルが変わると言うことです。

簡単に言うと、なんでAIが出来ることを人間がやってんの?と言うことであり、
例えると、優秀なAI君と言う部下が、あなたの元につき、あなたは課長に昇進しました。AI君が言います。「課長、なんでおれと同じ仕事してるんすか?これ全部おれ出来るんで、課長は課長の仕事してくださいよ。」こんな感じです。

難しいことは考えずに、自分の今出来ることをただ繰り返して生涯を送りたいと思う人には、AIの発達は確かに悲観的になるかも知れません。

このタイプの人は「AIの発達で消える仕事50」のリストをガン見します。
そして、そのリスト内に入った自分の職業を目にした時に悲観的になり、次に大抵同じ情報内にある「AI時代になくならない仕事50」のリストをガン見します。

これが最も大きな間違いです。

そもそもAIの発達で消える仕事が50で済むと思われますか?
AI時代になくならない仕事が50だと思いますか?

この完全ではない中途半端で、あたかも正解のような具体的なリストによって物事を判断する考え方が大きな間違えで、わたしは具体的症候群と呼んでいます。

わたしは職業柄、IT関連の講習をよくさせて頂いております。
その場でよく出て来る話が、具体的な例を教えてください。と言うことです。
具体的という安易なものに慣れすぎているのか、物事を抽象的に理解することが出来なくなっている人があまりに多いのに驚きます。

人間が生物のピラミッドの頂点に立てたのは、この抽象的な思考があるからとまで言われているのですが、この抽象的と言う言葉の意味の理解すら間違ってしまっている人が多いです。

抽象的=曖昧(あいまい)
これは間違いです。
こう思っている人があまりに多すぎます。

抽象画の代表とも言えるピカソのイメージがあまりに強くこのように抽象の意味を間違えてしまうのでしょうか?

抽象的とは、物事の特徴や特性を理解し、それらをカテゴリー分け出来る能力などのことを言います。

似顔絵にイメージが近いかも知れません。

上の左側はピカソの著名な作品の「泣く女」です。
右側はこの画のモデル、ピカソの愛人であり写真家の「ドラ・マール」です。

確かに、モデルを知っていても、物事の特徴を理解し、それらをカテゴリー分け出来てるとは思えません。。。天才すぎて粋を超えています。

ドラ・マールが自分のオカンでも「あ、この画のモデルはわたしのオカンだ。」と思えないレベルです。

これで、抽象的をイメージすると、確かに曖昧であったり、よくわからないと言う風に思ってしまうのもわかります。

抽象的と言うのは、どちらかと言うと、こちらのイラスト。

horimixさんと言うイラストレーターが描かれた似顔絵です。
モデルは言わないでもわかりますよね。

これが抽象的です。物事の特徴を理解し、カテゴリー分け出来ています。

具体的な指示を求める人に、具体的な指示を10与えると、出来ても8。
抽象的な思考が出来る人に、1つの抽象的な話をすれば、無限の具体的な事を成します。

決められた時間に学校に行き、決められた具体的な授業をこなし
決められた時間に会社に行き、決められた具体的な仕事をこなす。

軍隊を作るプログラムなので、戦時中には適していたかと思います。
このようなプログラムからどうしても、人間は具体的な指示を求め、それに依存して来てしまっています。人間の特許とも言えた抽象的な考え方が出来なくなってきてしまっているのです。

抽象的とは決して難しいことではなく、私たちは幼少時代から普通に使っていました。

母親に言います。
「遊びに行ってきます。」
これは抽象的な言葉です。

こう言うと大抵母親に聞かれます。
「誰と?何処に?」

こうやって抽象的は、あたかもイケナイ事のように消されて行きました。
大人の言うことをよく聞いた、良い子ほど抽象的な考えは出来なくなってきていると思います。

ここまで、抽象的な考えがいかに大切かと言うお話をさせて頂きました。
なぜなら、具体的なことは既にAIの方が人間より正確に出来るからです。

しかし、近年実はこの抽象的すらAIが少しずづ出来るようになってきました。
パソコン内の写真をソフトが勝手に写っている人毎にカテゴリー分けしていませんか?
出先からスマホを見ると、自宅へ帰るルートを出すか質問してきませんか?

これはAIが徐々に抽象的なことを理解してきたことを意味します。

具体的なことは既にAIが出来る。
抽象的もいずれAIが出来る。

なんだよぁ〜散々抽象的の説明して来て、それもAIで代替え出来るのかよと思われるかも知れませんが、抽象的を間違って理解してしまっている人が多すぎるので、抽象的の話を長めにさせて頂きました。

抽象的を正しく理解していないと次のステップに進めないからです。

では、具体的でもなく、抽象的でもなく、どのような考え方を身につければ良いのか。
それが概念的です。

概念的とは、物事の本質を見抜く能力のことを言います。

つまり、
・論理的な思考能力
・比較能力
・多面的な視野
・受容性
・好奇心
などのことを言います。

これはまだまだAIには無理で、これからの時代この概念化能力が最も大切です。
概念と言うと難しく感じる人もいると思います。概念を英語で言うとコンセプトです。

あなたのコンセプトはなんですか?

Just be hopeful

Takuya Matsumoto

[1994-2002]
ITベンチャーの幹部として、8年間で数名の企業を500名以上の企業に成長させることに貢献。95年より独学でwebデザインを学ぶ。

[2002-2023]
米国法人のwebデザイン会社のCEOを務め数々の賞を受賞。

[2023〜]
AI事業開始に伴い、つくば市を拠点として株式会社RESONIXを起業。

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